ドバイ万博と大阪万博の違いは?未来都市の競演を徹底比較!

ドバイの観光

2020年にドバイで開催された万博は、初の中東開催として大きな注目を集めました。

そして2025年、次なる開催地は日本・大阪へ。

どちらも“未来の都市像”を掲げており、それぞれが異なるアプローチで世界に挑んでいます。本記事では、ドバイ万博と大阪万博を「コンセプト・会場・テクノロジー・経済効果」など多角的に比較していきます。

✅ 概要(ポイント)

  • ドバイ万博は中東初の開催、未来都市と持続可能性を体現
  • 大阪万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマ
  • 会場規模・参加国・注目技術に大きな違いあり
  • 経済効果や都市開発のインパクトにも注目
  • 日本とUAEの万博に対するスタンスの違いが明確
  1. ドバイ万博と大阪万博の違いは?
    1. 2021年にあったドバイ万博とは?
      1. 特徴と注目のパビリオン
        1. 🦅 UAEパビリオン(ファルコン型建築)について
          1. 特徴:
        2. 日本館の演出が高評価
          1. 特徴:
        3. 🌐 スマートシティのモデルが多数展示
          1. 主要展示内容:
    2. ドバイ政府の狙いと成果
      1. 🏙 不動産開発:EXPO CITY DUBAIへの転用とは?
        1. 特徴:
        2. 開発ビジョン:
      2. 🌐 国際ビジネス誘致と観光促進
        1. ビジネス誘致の要:
        2. 観光への影響:
        3. 例:
    3. 大阪万博とは?基本情報・会期・テーマ
      1. 注目の取り組み・建築
        1. 🌐 リング型会場「グランドリング」とは?
          1. ● 概要
          2. ● 特徴
          3. ● 建築的意義
        2. 🚁 空飛ぶクルマ、未来医療など最先端技術
          1. ● 空飛ぶクルマ(eVTOL)
          2. ● 未来医療
          3. ● その他のテック要素
        3. 🎨 チームラボなど参加アーティストにも期待
          1. ● アートとテクノロジーの融合
          2. チームラボ(teamLab)
          3. 他の注目アーティスト
      2. 日本社会に与えるインパクト
        1. 💰 関西経済の起爆剤
          1. 主な波及効果:
          2. 長期的視点:
        2. 🛫 観光インフラ整備・関空アクセス改善
          1. 改善ポイント:
          2. 効果:
          3. 展示・取り組み内容:
          4. ブランディング効果:
  2. ドバイ万博と大阪万博を徹底比較
    1. 万博を通じた都市開発の違い
      1. 🏙 ドバイ:都市全体をブランディング
        1. 「完成された未来都市」の見せ方
        2. 🔧 具体的な強み:
        3. 狙い:
      2. 🌏 大阪:夢洲を再開発“これから創る”挑戦
        1. 「未完成の未来」から始めるリアルプロジェクト
        2. 🔧 夢洲(ゆめしま)とは?
        3. 📈 再開発型ならではのポイント:
        4. 🎯 狙い:
          1. 🧩 まとめ:都市戦略の違い
    2. どちらの万博が未来を変えるのか?
      1. 🏙 ドバイは「商業」「国家戦略」に長けていた
        1. 💼 商業性の高さ
        2. 🏛 国家戦略との連携
      2. 🌏 大阪は「社会課題(医療・福祉)」への挑戦
        1. 🧬 医療・福祉への焦点
        2. 🧩 社会課題解決の実験場
          1. 🧭 どちらも「未来志向」だが、スタンスが異なる
    3. まとめ:ドバイ万博と大阪万博の違い

ドバイ万博と大阪万博の違いは?

2021年にあったドバイ万博とは?

「Connecting Minds, Creating the Future(心をつなぎ、未来を創る)」
2021年10月〜2022年3月に開催(※2020年から延期)

特徴と注目のパビリオン

🦅 UAEパビリオン(ファルコン型建築)について

ドバイ万博で最も注目されたのが、開催国UAE(アラブ首長国連邦)のパビリオンです。
建物の外観は鷹(ファルコン)の羽ばたきを模した流麗なデザインで、建築家サンティアゴ・カラトラバが手がけました。

屋根の羽のような部分は開閉可能で、太陽光や空気循環に配慮したサステナブル構造

建物は4階建てで、展示エリア、劇場、インタラクティブ体験空間などを備えていました

特徴:

鷹はUAEの国鳥であり、誇りと伝統の象徴

未来志向の教育・宇宙開発・文化保存がテーマで、「UAEが描く100年後の国家像」を映像や体験型で展示

日本館の演出が高評価

日本館(Japan Pavilion)は、来場者からも国際的な評論家からも非常に高い評価を受けました。特に、デジタルアート・和の演出・おもてなしの融合が印象的でした。

特徴:
  • 建物デザインは折り紙麻の葉模様を融合したもの
  • サステナブル素材と太陽光対策のための庇を採用
  • 展示内容は「つながり」をキーワードに、日本の伝統・科学技術・アニメ文化などがバランスよく紹介
  • 最終エリアでは次回大阪万博のVR体験も提供し、未来とのつながりをアピール
  • 世界中の来場者に配慮した多言語ナビゲーションや温かみのあるスタッフ対応が話題に
🌐 スマートシティのモデルが多数展示

ドバイ万博のもう一つの大きな柱が「スマートシティ」関連展示でした。特に以下の技術やインフラモデルが各国のパビリオンやテーマ館で紹介されました:

主要展示内容:
  • 完全自動運転の公共交通(トンネル型移動システムや電動バス)
  • 顔認証とAIによる都市セキュリティ
  • IoTとビッグデータによるエネルギー最適化(太陽光、蓄電管理)
  • 水の再利用・海水淡水化システムなど持続可能なインフラの実例
  • スマートホーム、スマートグリッド、スマートゴミ収集など、日常に近いテクノロジーも豊富

これらの展示は、ドバイ万博のテーマ「Connecting Minds, Creating the Future」にふさわしく、都市と人々、テクノロジーがどう結びついていくかを視覚的・体験的に示していました。

ドバイ政府の狙いと成果

🏙 不動産開発:EXPO CITY DUBAIへの転用とは?

ドバイ万博の会場は、使い捨てではなく再活用前提の都市設計がされていました。閉幕後、そのエリア全体を「EXPO CITY DUBAI(エキスポ・シティ・ドバイ)」という新たなスマートシティに再構築しています。

特徴:
  • 万博会場の80%以上の建物を恒久利用(再建設ではなく転用)
  • UAEパビリオン→「UAEビジョンセンター」
  • サステナビリティ館→教育施設や展示場へ
  • 日本館跡地も企業誘致向けスペースに転用検討中
開発ビジョン:
  • ゼロカーボン都市を掲げ、クリーンエネルギー供給を整備
  • 歩行者中心設計(車ではなく徒歩と自転車優先)
  • 大規模なスタートアップ支援施設、研究開発拠点の誘致
  • 周辺には高級レジデンス、国際学校、ホテル群も併設予定

これは単なる「元万博跡地」ではなく完全に未来志向のスマートエコ都市として再誕生しています。

🌐 国際ビジネス誘致と観光促進

ドバイ万博のもう一つの大きな成果は、国際的ビジネスハブとしての認知向上と企業誘致です。

ビジネス誘致の要:
  • 万博期間中に190カ国以上の政府・企業・投資家が集結
  • 各国パビリオンが“ショールーム的役割”を果たし、ビジネスマッチングが活発に
  • 万博会場跡地にはフリーゾーン指定で外国資本を優遇(法人税免除・100%外資所有可能)
  • 特にテック・ヘルスケア・環境系スタートアップの進出が進行中
観光への影響:
  • 万博を通じて中東の玄関口としてのイメージアップ
  • エキスポ跡地が観光スポットとして活用され、未来都市体験ができるテーマパーク的要素も
  • 会場近隣にはショッピングモール・ホテル・テーマ展示が続々オープン
例:

ドバイ・メトロのEXPO 2020駅が観光とビジネスアクセスのハブに

「Alif(モビリティ館)」は体験型展示施設として営業継続中

大阪万博とは?基本情報・会期・テーマ

「いのち輝く未来社会のデザイン」
2025年4月13日〜10月13日

注目の取り組み・建築

🌐 リング型会場「グランドリング」とは?
● 概要

大阪万博の象徴的な存在が、巨大な空中回廊「グランドリング」
これは地上から約12〜20メートルの高さに設置される、全長約2kmのリング状の歩行者空間です。

● 特徴
  • 会場全体をぐるりと囲むリング型の構造で、まるで「空中に浮かぶ未来都市」のような景観
  • リングの上には、自然・水・光をテーマにした展望エリア、飲食、アート空間が展開
  • 地上と空中の2層構造で、回遊性が高く、各パビリオンとのアクセスもスムーズ
  • リングそのものが「展示・滞在・体験の場」となる、新しい都市設計の発想
● 建築的意義

日本的な「縁側」や「回遊庭園」の思想もベースに

設計は藤本壮介建築設計事務所(世界的建築家)

🚁 空飛ぶクルマ、未来医療など最先端技術

大阪万博は、“未来社会の実験場”をテーマにしているだけあって、テクノロジーの展示・実装も先進的です。

● 空飛ぶクルマ(eVTOL)
  • 万博会場と関西空港を結ぶ実証飛行が予定されている
  • 国内外の企業(SkyDrive、Joby Aviationなど)が開発に関与
  • 将来的には都市間移動、災害時輸送などの社会実装も視野
● 未来医療
  • 再生医療・遺伝子治療・遠隔診断など、医療分野の革新技術を展示
  • 国際的な医療機関や企業が協賛し、「人類のいのち」にフォーカスした展示が多数
  • 医療データ共有・AI診断・メタバース診療所なども試験的に体験可能に
● その他のテック要素
  • メタバース会場:実際の来場ができない人もデジタル上で体験可能
  • 次世代エネルギー・CO2削減技術・水素供給網の紹介と実装
🎨 チームラボなど参加アーティストにも期待
● アートとテクノロジーの融合

大阪万博では、芸術を通じて“感性×未来”を表現することにも力を入れています。

チームラボ(teamLab)
  • 日本を代表するデジタルアート集団
  • 「自然とテクノロジーの共生」をテーマに、インタラクティブな空間体験型展示を予定
  • 暗闇や水面、空間を使った没入型アートで、子どもから大人まで楽しめる構成が期待されている
他の注目アーティスト
  • 宮島達男(デジタルと哲学的テーマの融合)
  • 海外からも、建築家・現代アーティストが多数参加予定
  • 万博全体が「屋外美術館」のような演出をめざしている

日本社会に与えるインパクト

💰 関西経済の起爆剤

大阪万博は、単なる国際イベントにとどまらず、関西経済の再活性化に向けた大きな起爆剤と見なされています。

主な波及効果:
  • 経済波及効果:約2兆円超(試算)
  • 約28万人の雇用創出(建設業、観光、小売、交通など広範囲に及ぶ)
  • 中小企業や地場産業がグローバル市場と接点を持つチャンス
  • 万博後も継続的な開発が見込まれる「夢洲エリア」が、新産業集積地へと変貌する可能性あり
長期的視点:
  • 万博は、関西圏が首都圏依存から脱却する“分散型経済”への転機となるかも

🛫 観光インフラ整備・関空アクセス改善

万博に向けて、関西全域で観光・交通インフラの再整備が進行中です。これは、外国人観光客の増加やビジネス客の受け入れ強化にも直結します。

改善ポイント:
  • 夢洲〜関西国際空港のアクセス高速化(鉄道延伸・シャトル船・空飛ぶクルマの活用)
  • 地下鉄中央線の延伸工事(夢洲直結)
  • 関空の国際線ターミナル改修、バリアフリー化
  • 宿泊施設の拡充(新規ホテル、AIコンシェルジュ導入)
  • ムスリム対応、多言語案内などインバウンド向け体制の強化
効果:

万博後も関西が“世界から選ばれる目的地”としての地位を確立するための基盤整備に

🧬 医療やヘルスケア分野のブランディング

今回の万博テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。このテーマに強く結びつくのが、日本の医療・ヘルスケア技術の発信です。

展示・取り組み内容:
  • 再生医療・AI診断・ロボティック手術などの日本が強みを持つ先端医療技術を展示
  • 厚生労働省や医療企業が連携し、未来型クリニック遠隔医療の体験ブースも登場予定
  • 「デジタルツイン」などを活用し、仮想空間で健康管理できる都市生活モデルも提示される
ブランディング効果:

地元の医療機関や大学の国際共同研究の機会も増加

日本=「医療・健康大国」としての国際的なプレゼンスを強化

日本の医療ツーリズム(健康診断、治療目的渡航)や製薬・ヘルステック分野の海外展開が加速

ドバイ万博と大阪万博を徹底比較

比較項目ドバイ万博大阪万博
開催年2021〜20222025
開催国UAE(ドバイ)日本(大阪)
参加国数190超約150(予定)
テーマ未来都市・連携・サステナビリティ生命・医療・未来社会
会場跡地の利用EXPO CITY DUBAIとして開発中万博後の「夢洲開発」が注目
テクノロジードローン、スマートシティ、5G空飛ぶクルマ、バーチャルパビリオン
経済効果約8兆円約2兆円超(見込み)

万博を通じた都市開発の違い

🏙 ドバイ:都市全体をブランディング

「完成された未来都市」の見せ方

ドバイは、万博を機に都市全体のブランド価値を世界に向けてプロモーションする機会として活用しました。すでに完成していたインフラや巨大資本との連携により、“出来上がった未来”を体感させる戦略です

🔧 具体的な強み:
  • 都市設計×資本力×即応性の三位一体
  • 既存のランドマーク(ブルジュ・ハリファ、パーム・ジュメイラ)などと万博の未来像が地続き
  • すでに存在する国際ビジネスハブ・不動産市場を強化する位置づけ
  • 「EXPO CITY DUBAI」など万博跡地もすぐに次の都市機能へ転換(スピード感が段違い)
  • UAE政府と財閥系デベロッパー(Emaarなど)の官民一体の推進体制
狙い:
  • ドバイ全体を「住みたい・投資したい都市」としてグローバルに認知させる
  • 観光・不動産・テクノロジー・金融すべての導線を万博に集約するシナリオ設計

つまり、ドバイは万博を“未来都市の完成形”として世界に印象づけ、そのまま都市ブランド価値へと昇華させました。

🌏 大阪:夢洲を再開発“これから創る”挑戦

「未完成の未来」から始めるリアルプロジェクト

一方の大阪万博は、「すでに完成した都市を誇る」のではなく、万博を起点として未来の都市像を“共に作り上げる”というプロセス重視のスタイルです。

🔧 夢洲(ゆめしま)とは?
  • 大阪湾の人工島で、もともとは物流港湾・廃棄物処理地として使われていた
  • 現在は万博を起点に、「未来型スマートシティ」への変貌を目指して急ピッチで開発中
  • 万博終了後はIR(統合型リゾート)開発・高機能都市機能の集積地に進化予定
📈 再開発型ならではのポイント:
  • 土地整備、インフラ導入、都市機能はすべて“これから”整える必要がある
  • 開発リスクは高いが、その分日本の技術や行政調整力が問われる挑戦
  • 大阪府・市、国、企業が連携し、「ゼロから都市をつくる」希少な機会
  • 夢洲開発は日本国内の都市再生のモデルケースともされ、次世代都市づくりの試金石
🎯 狙い:
  • 関西圏の産業構造を変革し、未来型ビジネス(医療、テック、観光)を呼び込む
  • 万博後に残る都市インフラを、持続可能な形で経済・社会変革に活用
  • “万博のための都市”ではなく、“未来を創る都市”の始点としてのブランディング
🧩 まとめ:都市戦略の違い
比較軸ドバイ大阪(夢洲)
タイプ既存都市のブランディング未開拓地の再開発・創造
主体官民連携(資本優位)政府・自治体・企業の横連携
成熟度都市機能は既に完成・成熟都市機能はこれから構築
メッセージ性「今すぐ来て投資を」「未来を共に作ろう」
万博の役割都市価値の提示・証明都市創造の起点・呼び水

ドバイは「見せる未来」、
大阪は「育てる未来」。

どちらも魅力的ですが、視点の位置がまったく異なるのが非常に興味深いですね。

どちらの万博が未来を変えるのか?

🏙 ドバイは「商業」「国家戦略」に長けていた

ドバイ万博は、ただの国際イベントではなく、国家ぐるみの「ビジネス戦略」そのものでした。

💼 商業性の高さ
  • 各国・企業のパビリオンは、展示というよりビジネスプレゼン会場に近い構成
  • 190カ国以上が参加し、技術・資源・投資先をめぐる国際的なマッチングが活発に行われた
  • 会場周辺の開発(EXPO CITY DUBAI)はそのまま不動産価値と観光収益に直結
  • 多くの展示が実際に「購入・契約」につながる構成で、リアルタイムでお金が動く万博
🏛 国家戦略との連携
  • ドバイ政府は万博を国家ブランド強化の柱と明確に位置づけ
  • 観光業・不動産・テック・教育など、将来の柱産業を世界に提示
  • 会場の立地、交通インフラ、国際会議の併設なども国策的視点で最適化

ドバイは、「万博を使って何を売るか・何を伸ばすか」が明快だったのが大きな強みでした。

🌏 大阪は「社会課題(医療・福祉)」への挑戦

大阪万博は、より公益性・人類的課題の解決にフォーカスしています。
テーマも「いのち輝く未来社会のデザイン」という、人間中心・社会福祉的アプローチ

🧬 医療・福祉への焦点
  • 再生医療・AI診療・遠隔医療などの先端技術が主軸
  • 障がい者や高齢者を含めた全包摂型の未来社会をイメージ
  • パビリオンやインフラもユニバーサルデザインを徹底
  • 日本の医療制度・健康保険・介護福祉技術を海外に伝える意義も
🧩 社会課題解決の実験場
  • 環境負荷の低減(木造建築、再エネ、水素活用)
  • 教育格差、医療過疎、高齢化といった課題への「仮説と検証の場」
  • 一部では医療・介護分野の就業促進もテーマに

大阪万博は、儲けよりも「人類にとっての意味ある未来とは何か?」を問い続ける性質が強いです。

🧭 どちらも「未来志向」だが、スタンスが異なる
比較軸ドバイ万博大阪万博
中心軸ビジネス・国家ブランド社会課題・人類的価値
未来像テックと資本の統合都市命・健康・共生の未来社会
スタンス投資・誘致・成長の加速課題解決・共創・倫理的実験
展示の方向性即ビジネス化・プレゼン型ビジョン提示・共感型

両者とも「未来」を語っていますが、

  • ドバイは“技術と資本による現実的な未来”
  • 大阪は“人間と倫理を中心とした理想の未来”

という、異なる哲学とゴールを持った未来像を提示しています。

まとめ:ドバイ万博と大阪万博の違い

ドバイ万博と大阪万博は、いずれも“未来”をテーマに掲げながら、そのアプローチは対照的です。
ドバイは、既存の都市力と資本を武器に、未来型都市を体現しながら国際的な商業・投資誘致を加速。万博は「今すぐ来て投資してほしい」ための完成された舞台でした。
一方の大阪は、夢洲という未開発地を舞台に、医療・福祉・環境といった人類の課題を共有しながら「ともに未来を創ろう」という社会実験に挑んでいます。
この2つの万博は、それぞれの国の価値観、戦略、そして“未来”のとらえ方そのものを映し出す鏡。大阪万博が示す「課題解決型モデル」は、世界に対する日本からの提案として、その意義が問われる瞬間となるでしょう。

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