「ドバイ案件」という言葉を聞いたとき、あなたは何を思い浮かべるでしょうか?
きらびやかな高層ビル群、裕福な人々が集うパーティー、高報酬のビジネスチャンス……そんな“夢の国”のようなイメージが先行するかもしれません。
しかし、その裏側にある“現実”を知る人はまだ少ないのが実情です。
特に、元国会議員のガーシー氏がYouTube上で暴露した内容は、多くの日本人にとって衝撃的なものでした。
本記事では、彼の告発をもとに「ドバイ案件」の実態を掘り下げ、華やかな表舞台の裏に潜む危険と教訓をお届けします。
ドバイ案件の深層:ガーシーが暴くUAE王族の光と影
【概要】この記事でわかること
- 「ドバイ案件」とは何か?その甘い誘いの実態
- 日本人女性がターゲットにされる背景とそのリスク
- ドバイのナイトカルチャーやKTVで起きていること
- 不動産詐欺などの経済的リスクと被害事例
- 海外での仕事・投資におけるリスク管理の重要性
「ドバイ案件」の正体:あまりに甘すぎる誘いの裏にある現実
SNSやYouTube上で語られてきた「ドバイ案件」。
中でもガーシー氏の発言はこうでした。
「日本人女性250人がドバイで“面接”を受けた。合格すればプライベートジェットで王族の元へ。不合格でも100万円の報酬が支払われた」
一見すれば、まるで映画のような待遇。しかし、これは表面の“夢”に過ぎません。
実際には、合格者はサウジアラビアに送られ、王族の前で長時間踊る「接待ダンサー」のような仕事に従事させられることもあるといいます。

過去には類似のケースが報じられたことがあります。例えば、2007年には日本人女性が中東の富裕層に高額報酬で雇われ、パーティーでの接待やダンスを行っていたという報道があったことも・・・
文化も言語も異なる異国の地で、10時間以上踊り続ける。しかも、その労働が尊重されているかどうかも不透明です。
さらに「気に入られれば王族の妻に」といった話も出てきますが、これは自由意思に基づく選択といえるのでしょうか?

なぜ日本人女性が狙われるのか?その理由と背景
ガーシー氏が動画内で語るには、日本人女性に対する「上品で従順」「美的感覚が合う」といったイメージが、中東圏や特に湾岸諸国(UAEやサウジアラビアなど)では、では日本人女性に対する特有のイメージが形成され高く評価されていることがあります。
そのため、UAEでは、高額なお金が積まれるドバイ案件というものが発生するのだとか。
日本人女性の「ブランド化」という現象
- 「控えめで従順」「育ちが良い」「清潔感がある」
これは日本国内でも聞く形容詞かもしれませんが、海外、特に男性優位の文化が根強く残る中東圏では、こうしたイメージがより強調されます。
- 現地のSNS・TikTokでも人気コンテンツに
アブダビやドバイでは、日本人女性と見られる女性が豪華なレストランや王族関係者の車に乗せられている様子がSNSに投稿され、「JAPANESE GIRL」「JAPAN STYLE」といったタグとともに拡散されています。
これは一種の“エキゾチック商品化”であり、本人の意思とは無関係に「日本人」というだけで興味や注目を集めてしまう背景があるのです。
しかし、それが「価値あるブランド」として見られたとき、容易に搾取の対象にもなり得るのです。
ガーシー氏が語ったように、

「見た目が飛び抜けて良くなくても、日本人というだけで高額報酬になる」
というのは、私たちにとって誇らしいことではなく、むしろ利用されている現実を示しているのかもしれません。

【実例】「日本人であること」が報酬の一部になるケース
ある20代女性(仮名Aさん)は、Instagramでフォロワー数1,000人未満にもかかわらず、「ドバイの高級ホテルで数日間の仕事をしてみないか?」というDMを受け取りました。
- 現地での撮影やイベントの「アシスタント」
- 航空券・宿泊・現地通訳・日当10万円以上
- 具体的な仕事内容は不明瞭なまま
渡航後、実際の仕事は王族のパーティーでのお酌・同席」であり、事前の話とは大きく異なっていたといいます。
このように、「日本人」というアイデンティティだけで“商品化”され、本人の意図とは関係なく場に使われるケースは決して稀ではありません。このドバイ案件は、数々のソースから実際にUAEの王族の間で行われていたという事実があり、昔は◎府主導で行われていたという噂もあるレベルです。

ドバイだけじゃない:東南アジアや欧米でも同様の構造
ドバイやUAEに限らず、マレーシア、タイ、さらには一部のヨーロッパ諸国においても、「日本人=質が高い」というイメージが特定の業界で強く根付いています。
- 高級ラウンジやKTV、スパ施設で「日本人女性が在籍」と書くだけで集客が倍増する
- 中には「日本人風メイク」をするアジア系スタッフを“Japanese”として売る例もある(※観光客を相手にした偽装事例)
つまり、日本人という国籍や外見に対する「プレミアム幻想」が、業界のプロモーションや利益構造に利用されているのです。
別の視点:教育やメディアによって育てられた“おとなしい日本女性”像
戦後以降の日本の教育・文化では、「空気を読む」「自分の意見を控える」「男性を立てる」といった行動様式が推奨される場面が多くありました。
これが、海外の一部の男性からすると「扱いやすく、反発しにくい存在」と誤解されるリスクにもつながっています。
また、アニメや映画などで描かれる「可憐で従順な日本人女性」像も、国際的な固定観念の形成に影響している可能性があります。
KTVで働く女性たち:現代版・見えない“奴隷制度”の実態

ドバイには、「中国人専用KTV(カラオケ付きクラブ)」が存在するとされます。そこにスカウトされた日本人女性が働いていたという報道も。
彼女たちの多くは、パスポートを没収されたまま自由な帰国もできず、
店や中間業者に報酬の大半を搾取されているともいわれています。
この構造は、まさに現代の奴隷制度といっても過言ではありません。
1. 「中国人専用」とされるKTVの存在
ドバイには、中国人の富裕層・ビジネス客を主なターゲットとしたKTVが複数存在していると言われています。
表向きは「カラオケ&接客ホステスによるクラブ」として営業していますが、実態は以下のようなものです。
- 女性スタッフは中国人だけでなく、日本・韓国・タイ・フィリピンなどの女性もスカウトされている
- 客層は中国人男性が大半で、完全紹介制・外国人入店不可の店もある
- 店舗はショッピングモール内の地下や高級ビルの一角にあり、一見して風俗とは無縁に見える
これらの場所に、日本国内でスカウトされた女性が“高額報酬の接客業”として送られているケースがあります。
2. スカウト~拘束までの流れ|表向きの仕事と裏の実態

① スカウトと誘い文句
SNSや知人の紹介などで「ドバイで簡単な接客の仕事がある」「短期間で数百万円稼げる」といった話が持ちかけられます。
- 募集文句の例:「英語不要」「日本人女性歓迎」「VIP客のおもてなし」「最低保証あり」
一見すると安全そうな求人ですが、仕事の詳細は曖昧。
航空券・宿泊・衣装なども「無料提供」とされ、まるで“夢の海外バイト”のように演出されます。
② 渡航と拘束の開始
現地に到着すると、すぐにパスポートを「管理上の理由」で預けさせられます。ここが転機です。
- ホテルや住居も“会社管理”
- 外出制限や監視カメラ、スタッフの監視つき
- 労働内容が事前と異なるケースも多い(接客から性的サービスまで)
③ 搾取構造
働いて得た収入は、以下の構造で取り上げられます:
- 客が払うチャージの半分以上を店・ママ・ブローカーが吸収
- 女性の取り分は、10〜20%程度
- しかも罰金制度(遅刻・客の機嫌を損ねると減額)が存在
例:
客単価:1,000ドル → 女性に渡るのは100〜200ドル未満
月間100万円以上稼いでも、手元に残るのは数万円程度
3. 「逃げられない」構造と恐怖の現実
一部の店舗では、スタッフ同士の連絡を禁止されたり、外部との接触が制限されるケースもあります。
- パスポート管理による“出国封鎖”
- 違約金条項による法的拘束(言葉が読めず同意してしまう)
- 暴力や脅しを受けたケースも報告あり
仮に逃げ出せても、住居・金銭・連絡手段をすべて奪われた状態では身動きが取れず、在ドバイ日本大使館に助けを求める女性もいるそうです。
4. 「これは風俗ではない」と言い切る業者のトリック
業者や斡旋者は、女性に対して「風俗ではない」「歌って話すだけ」と繰り返し説明します。
しかし現地では、“KTV=実質的な風俗的接客”であることは暗黙の了解です。
- 「触らせない」は通用しない
- 「指名=専属接客」なので、帰宅時間は相手次第
- 酩酊した客への対応や、性的強要のリスクもゼロではない
その上、通報しても警察が動かない場合もあるという報告もあり、女性が泣き寝入りするケースも存在します。
海外ビジネスや誘い話に潜む“共通の罠”
以下の特徴がある誘いには特に注意しましょう:
- 高報酬を最初に提示する
- 相手の素性や企業の正体が曖昧
- 口約束だけで進む話
- 海外の法律に依存した契約
- 「成功者の紹介」や「特別待遇」など、断りにくい演出
ガーシーから学ぶドバイ案件とUAEの真実、まとめ。
- 「ドバイ案件」は豪華な待遇の裏に搾取構造が潜む
- ガーシー氏談、王族相手の“接待ダンサー”の実態
- 日本人女性は「従順」「清潔感」のイメージから標的に
- KTVでは、パスポート没収や賃金搾取も発生
- 海外ビジネスは、言葉や法律の壁がトラブルを増幅
- 高額報酬・特別待遇の誘いには冷静な判断
結論|「チャンスの裏にあるリスク」に気づく力を持とう
ドバイは決して悪の街ではありません。
しかし、誰もが憧れる“光の街”だからこそ、その影もまた深く潜んでいます。
甘い話に飛びつく前に、自分の身を守る情報と判断力を持つこと。
それが「海外で本当に成功する人」と「利用されて終わる人」との分かれ道です。
夢を見ていい。
でも、目はしっかり開いたままで――。
このブログはこの動画をソースに作成しています。
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