ドバイ旅行は危ない?外務省「十分注意」発出!最新の情勢と渡航の判断ポイント

ドバイのニュース

ドバイへの旅行を計画している、あるいは検討中の方々へ。最近、「ドバイへの渡航勧告」というニュースを目にして、不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。キラキラした観光地のイメージが強いドバイで、一体何が起こっているのでしょうか?

実は、日本政府(外務省)からアラブ首長国連邦(UAE)全土に対して、渡航危険レベル1「十分注意してください。」が発出されました。これは「行ってはいけない」という意味ではありませんが、これまでとは状況が異なります。

この記事では、外務省の渡航情報が出された背景、現在のドバイと周辺地域の最新情勢、そしてこれから渡航を検討する際に注意すべき点について、分かりやすく解説していきます。

外務省のドバイ渡航情報「レベル1」とは?なぜ今発出されたのか

今回発出された「レベル1:十分注意してください。」という渡航情報について説明します。

これは、不要不急の渡航を控えるべきレベルではありませんが、渡航や滞在にあたっては、最新の情報を収集し、危険を避けるための特別な注意が必要であることを意味します。

この渡航情報が新規で発出されたのは、2025年6月22日

その主な背景は、中東地域全体の情勢が急速に悪化する可能性が排除できないと判断されたため

具体的には、米国とイランの間の軍事的緊張の高まり、そして2025年6月13日以降のイスラエルとイランの間の攻撃の応酬が挙げられています。

一部で「戦争終結」のようなニュースを目にした方もいるかもしれませんが、中東地域全体、特にイスラエルとイランの間では依然として緊張状態が続いています

外務省の勧告は、まさにこれらの最新の軍事的な動きを背景としています。ドバイ自体が突如として危険になったわけではなく、周辺の地政学的なリスクが高まっているという認識が必要です。

ドバイの現状と懸念されるリスク

ドバイは、厳格な法執行により、通常の犯罪に関しては非常に治安が良いとされており、多くの観光客やビジネスパーソンが安心して訪れる場所でした。

しかし、今回の渡航勧告は、ドバイそのものの治安が悪化したというよりは、周辺地域の軍事的・政治的緊張が高まっていることに伴う、予期せぬ事態に巻き込まれる可能性への注意喚起です。

UAE国内の米軍施設周辺の状況

UAE国内にも米軍施設が存在するため、周辺国との軍事的な緊張が高まる中で、これらの施設を巡る状況には注意が必要

空域や空港の閉鎖の可能性

イスラエルとイランの間の攻撃の応酬により、両国以外でも空域や空港の閉鎖が発生している場合があり、これにより航空便の遅延や欠航が発生する可能性

不測の事態への巻き込まれ

可能性は低いとされていますが、中東情勢の緊迫化に伴い、テロやデモなど不測の事態に巻き込まれる可能性もゼロではありません

これまでの安全神話が崩れたわけではありませんが、中東全体の「火種」がドバイを含むUAEに影響を及ぼす可能性を考慮すべき、ということです。

🔍 ドバイ現地および地域情勢の最新動向

隣国の最新の動向は??

イスラエルとイランの衝突

2025年6月13日: イスラエルがイランの核施設に対して先制的軍事攻撃を行ったと報じられました。これを受け、イスラエル全土に特別非常事態が発令

2025年6月22日: トランプ米国大統領が、米軍がイランの3つの核施設を攻撃したと明らかに

継続的な応酬: 6月13日以降、イスラエルとイランの間で攻撃の応酬が続いており、双方に民間人を含む死傷者が発生しています。イラン外相は、自国の主権、利益、国民を守るためのあらゆる選択肢を留保すると表明し、緊張状態

ホルムズ海峡:

世界の原油輸送の主要ルートであるホルムズ海峡は、イランとオマーンに挟まれており、イランがこの海峡の封鎖を示唆することもあります。万が一封鎖されれば、世界経済、特に日本経済に大きな影響を及ぼす可能性

その他中東地域:

イラク北部ではトルコ軍による軍事作戦が継続しており、シリアでも政府軍と反体制派の衝突が散発的に発生するなど、中東地域全体として不安定

空港が閉鎖される??

アメリカ・イギリスなど複数国が航空便のキャンセルや空域閉鎖の可能性を警告しており、特にUAEも6月末にかけて空域一時閉鎖の事例が報じられています。

この軍事衝突により、イランやイスラエルだけでなく、ヨルダン、イラクなどへのフライトが停止している航空会社も複数あり

欧米各国の渡航対応

米国:UAEはレベル2(「高い注意を」)。世界的な渡航警告も出し「空域閉鎖や抗議の可能性がある」と警告 。

英国外務省はUAEへの渡航禁止はしていないものの、「短時間で情勢が悪化し、空域やフライトに影響が出るおそれあり」と警告

カナダ、オーストラリア・インドも同程度の“注意喚起レベル”を出しています

航空会社の対応は?

エミレーツ航空は一部ルートの運休や迂回運航を実施。夏期ピークが続いているものの、地域情勢には万全の対応を図っていると発表

エミレーツは6月28日現在、テヘラン便を7月5日まで運休中 。他便も迂回・遅延の可能性があるため、直前まで情報収集が必須!

一部キャリア(BA、Qatar Airwaysなど)が一時的に運休や再予約対応を実施

現地の声:ドバイは「前向きに備えながら通常運行」

現地旅行アドバイザーの話では、「ドバイは“平常運転”を保とうと努力している。住民も観光客もポジティブ」とのこと 。

空港利用はピークモードでも混乱なし

Travel & Tour Worldは「毎日3万人以上が空港を利用。非常事態対応の準備は万全」と報道

DXB(ドバイ国際空港)は通常運航を維持しつつ、6月26~30日の夏休み中に1日3万人以上の搭乗客を見込む(6月27日時点)

とはいえ、早めの空港到着(推奨3時間前)やアプリ利用、早朝の荷物預け、空港前チェックインが推奨されています。

ニュースによれば、エミレーツEK764便では、空域閉鎖により数時間遅延。

乗客が機外へ降りたいと願う場面もあった一方で、客室乗務員は冷静に対応し、「A380のバーでは乗客がリラックスして笑い合う場面も」という報告もありました

旅行者・在住者の声と動き

EK764便搭乗者の一人は、「WhatsAppのグループが騒がしくなり、水を買い込む人や家に留まるよう指示する投稿も増えた」と伝えています。
 しかし翌日には空域も再開され、「ドバイはやっぱり“バブル”だった」と感じる安心感が戻っています。

家族旅行プラン再開のケース

Rahul Iyerさん(ドバイ在住ファイナンス関係)は、「子ども連れだからこそ安全が最優先。停戦決定を受けて7月3日に旅行を再予約した」と語り、平穏の回復とともに旅行需要も戻っている現状がうかがえます

参考記事*
JOBXDUBAI

まとめ:ドバイ渡航可能だが外務省や他国も勧告!「十分注意」が必要

ドバイは現在でも観光・ビジネスで訪問されており、治安自体には大きな変化は見られません 。

とはいえ、情勢は予断を許さず、フライトトラブルや不測の事態が起こる可能性は現実的に存在します。

外務省の「十分注意」は、入国を止めるレベルではないが、警戒態勢の維持と即応の準備を常に求める段階と理解するのが適切です。

渡航される場合は、「実質リスクが小さい現状」と「潜在的リスク」に対する備えの両方をバランス良く行うことが、安全性を担保する上で非常に重要です。

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