世界にはさまざまな通貨がありますが、中でもアラブ首長国連邦(UAE)で使われるAEDディルハムは「強い」と評価される通貨のひとつです。
特に近年、日本の円安が加速する中で、AEDの安定性に注目が集まっています。この記事では、AEDディルハムの信頼性や将来性、暴落リスクについて分かりやすく解説します。
記事の概要
AEDはドルと1連托生
AEDの暴落リスク
AEDの強さの裏付け
AEDは現地で100%の流通

AEDディルハムの「強さ」の秘密はドルペッグ制
AEDディルハムが「強い」通貨と言われる最大の理由は、米ドルとの固定相場制(ドルペッグ)にあります。UAE中央銀行は1AED=0.2722USDのレートを維持しており、これにより為替変動リスクが抑えられています。
ドバイで私が不動産購入時に聞いた話でも・・・
私が現地でドバイの不動産を購入した時に、不動産エージェントの人もドバイの通貨であるADEは、ドルとペッグされているのでアメリカの経済と連動しているので非常に安心して持てる通貨だ。と言っていました。
中東の日本から馴染みの低い通貨がAEDですが、ドルと連動して価値が決まると聞いて、とても安心したのを覚えています。
- 例えるなら「ドルの盾」
ドルペッグ制は、AEDを米ドルの価値に直接リンクさせるため、通貨の暴落リスクが低くなります。たとえ世界経済が不安定でも、米ドルが安定していればAEDも同様です。
円安との比較:AEDはなぜ「安心」できる?
2020年以降、日本円は世界最弱レベルの通貨となりました(※1)。一方、AEDディルハムはドルペッグ制により、年間変動率1%未満という驚異的な安定性を誇ります(※2)。
- 円安でAEDが「お得」に?
円安が進むと、AEDディルハムに対する円の価値が下がります。 - 例えば、1AED=30円だったのが40円になれば、日本人にとってUAEの商品やサービスが高く感じられます。逆に、AEDを保有していれば、円安リスクを分散できる可能性があります。

暴落リスクはある? 専門家の見解
「AEDディルハムが暴落する可能性はあるのか?」——この問いに対し、国際的な金融機関の多くは「短期的に低い」と分析しています(※3)。その根拠は以下の通りです:
- UAEの経済基盤:石油収入に加え、観光・貿易・金融で多角化が進む。
- 外貨準備高:UAEの外貨準備はGDPの約35%と堅牢(※4)。
- 政治的な安定性:中東地域の中でもリスクが低いと評価される。
ただし、長期的には原油価格の下落やドルペッグ制の変更がリスク要因として挙げられます。
投資先としてのAEDディルハムは強いのか信頼性を検証
AEDディルハムは、中東で最も流通量が多い通貨のひとつです。UAE政府は「Dubai Plan 2030」などの成長戦略を推進し、非石油セクターの拡大を目指しています(※5)。このため、通貨の信頼性は今後も維持されると予測されます。AEの経済力もAEDの強さを支えています。
ドバイは現在、中東の貿易のビジネスハブ
UAEは石油とガスの輸出で有名ですが、ドバイやアブダビを中心に観光業、金融業、不動産などの多角化が進んでいます。
たとえば、ドバイは中東の貿易やビジネスのハブとして機能し、2023年のGDPは約5140億ドルに達しました。この経済の安定がAEDを「中東のお金の優等生」にしているのです。
さらに、AEDは中東・北アフリカ(MENA)地域での国際貿易でも広く受け入れられています。特に近隣のサウジアラビアやカタールとの取引で使われることが多く、ペルシャ湾岸諸国では「頼れるお隣さん」のような通貨です。
ただし、サウジアラビアのリヤルやカタールのリヤルも米ドルにペッグされているため、AEDが突出して強いというより「安定仲間」の一員と言えます。
私も現地に行くまでしりませんでしたが、中東の通貨は大体がアメリカのドルと連動することによりその価値を担保しているのです。
簡単に言えば、AEDは米ドルとの結びつきとUAEの経済力で、中東で「安定感バッチリの通貨」として信頼されています。
- 個人投資家へのアドバイス
AED建ての資産(不動産や投資信託)は、円安ヘッジとして有効です。ただし、為替手数料や現地規制を確認することが重要ですが、米ドル資産とかわらないような位置付けになるので、非常に強力な資産保全の手段になりますね。
豆知識①:AEDディルハムのデザインに隠された秘密
AEDディルハムの紙幣には、UAEの歴史や文化が色濃く反映されています。
例えば、1000ディルハム札にはドバイの象徴であるブルジュ・ハリファが描かれ、500ディルハム札にはアラブの伝統的な鷹(ファルコン)が印刷されています。
さらに、偽造防止技術としてホログラムや透かしが採用されており、「安心」して使える仕組みが整っています(※6)。
- コインの裏話
1ディルハム以下の単位である「フィルス」は、古代ローマの通貨「デナリウス」に由来します。UAEでは1ディルハム=100フィルスですが、実際の日常取引ではほとんど使われず、コレクター向けの記念硬貨として発行されることが多いようです。
豆知識②:AEDディルハム誕生の歴史
AEDディルハムが誕生したのは1973年。
UAE建国(1971年)からわずか2年後のことです。それ以前は、カタールやドバイなど地域ごとに異なる通貨が使われていました。統一通貨の導入は、国家としての結束を強める意味でも重要な役割を果たしました。
- 面白い事実
UAEの一部の地域では、AEDディルハムが導入される直前までインド・ルピーやサウジアラビア・リヤルが流通していました。現在のように「強い」通貨が定着するまでには、経済統合の苦労があったのです。
AEDディルハムって観光にはつかえるの??
UAEを訪れる観光客にとって、AEDディルハムの両替タイミングは重要です。空港の両替所は手数料が高めですが、ドバイモールやアブダビの主要商業施設では低コストで両替できる店舗があります。
- 円安時代の節約術
円安が進む今、現地でクレジットカードを使うよりも、事前に円→米ドル→AEDと両替した方が有利な場合があります。米ドルはAEDと固定相場のため、為替リスクが少ないからです。
ドバイでのAED(アラブ首長国連邦ディルハム)の流通状況と、他の使える通貨についてわかりやすく説明します。
AEDの流通状況
AEDはアラブ首長国連邦(UAE)の公式通貨で、ドバイを含む全土で広く流通しています。
現金としては、紙幣(5、10、20、50、100、200、500、1000ディルハム)と硬貨(1ディルハム、50フィルス、25フィルス)が日常的に使われています。
ただし、1、5、10フィルスの硬貨はほとんど使われず、金額は通常25フィルス単位で切り上げ・切り下げされます。
ドバイでは現金社会がまだ根強く、特に市場(スーク)やタクシー、小規模な商店ではAEDの現金が主流です。
例えば、ドバイクリークを渡るアブラ(水上タクシー)やショッピングモールの駐車料金など、日常の小さな支払いに現金がよく使われます。
中央銀行のデータによると、2023年時点で流通するAEDの総額は正確な数字が公開されていませんが、経済規模(GDP約5140億ドル)や人口(約330万人)を考えると、数十億AED以上が現金として動いていると推測されます。
一方で、クレジットカードやデジタル決済(Apple Payなど)も都市部で急速に普及しており、特にドバイモールのような大型施設ではキャッシュレスが進んでいます。
そのほか使える通貨
AEDが公式通貨ですが、ドバイの国際的な性格から、他の通貨もある程度使えます。
- 米ドル(USD)
ドバイでは米ドルが比較的受け入れられやすい通貨です。特に高級ホテル(ブルジュ・アル・アラブなど)や観光地、一部のスークでは、米ドルでの支払いが可能です。ただし、レートは店側が独自に設定するため、公式レート(1USD = 3.6725AED)より不利になる場合があります。小さな店やタクシーではほぼ使えないので、AEDに両替しておくのが無難です。 - ユーロ(EUR)や英ポンド(GBP)
大型ホテルや一部の観光関連施設ではユーロやポンドも使えることがありますが、米ドルほど一般的ではありません。レートも店次第で変動し、手数料が上乗せされる可能性があります。 - クレジットカード・デビットカード
VisaやMastercardなどの国際ブランドのカードは、ドバイのほとんどの商業施設やレストランで使えます。ただし、小さな市場やタクシーでは現金のみの場合もあるので注意が必要です。 - その他の通貨
サウジアラビア・リヤル(SAR)やカタール・リヤル(QAR)など近隣国の通貨は、両替所では扱われますが、店頭での直接使用はほぼ不可能です。
同様に、日本円(JPY)も両替所でAEDに換えられますが、支払いには使えません。
実用的なアドバイス
ドバイではAEDが圧倒的に便利で、空港やショッピングモールにある両替所(Al Ansari Exchangeなど)で簡単に手に入ります。
米ドルを持っていけば緊急時には使える場所もありますが、現地でのスムーズな支払いのため、AEDをメインに準備するのがおすすめです。
たとえば、1週間の滞在なら1人あたり3000~5000AED(約12万~20万円)あれば、食事や交通費、買い物をカバーできる目安になります。
結論として、ドバイではAEDがほぼ100%流通しており、米ドルが補助的に使える程度です。他の通貨は両替してから使うのが現実的ですよ!

未来予測:AEDディルハムはどうなる?
UAEは「2071年百年計画」を掲げ、石油依存からの脱却を加速中です(※7)。再生可能エネルギーやAI技術への投資が進めば、AEDディルハムの信頼性はさらに高まる可能性があります。一方、米ドルとのペッグ制維持には、アメリカの金利政策が影響するため、国際情勢のチェックが欠かせません。
まとめ:AEDディルハムは「強い&安心」な通貨で投資に値する
AEDディルハムは、ドルペッグ制とUAEの堅実な経済政策により、暴落リスクが低く、信頼性の高い通貨と言えます。一方、日本円の弱さが目立つ現代では、資産分散の選択肢としても注目されるでしょう。今後もUAEの成長戦略や原油市場の動向から目が離せません。
参考文献(英語)
- IMF Report: “UAE Economic Outlook 2023”
- UAE Central Bank: “Annual Financial Stability Report 2022”
- Bloomberg: “Why the UAE Dirham Remains a Safe Haven Currency” (2023)
- Reuters: “Japan’s Yen Hits 32-Year Low Against Dollar” (2023)
- Dubai Government: “Dubai Plan 2030 Official Document”
- Gulf News: “Security Features of UAE Banknotes” (2022)
- UAE Government: “UAE Centennial 2071 Strategy”
この記事を通じて、AEDディルハムの「強さ」と「安心」の理由が伝われば幸いです。経済の専門家でなくても、通貨選びのヒントにしてみてください!
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