アラビア語と英語、実は似てる??

アラビア語

アラビア語とはどのような言語か??

アラビア語は、世界で約4億人以上が使用する言語であり、中東や北アフリカで広く話されています。

国際的な影響力は英語ほどではないものの、この地域では政治、経済、文化の基盤を形成しています。

アラビア語を学ぶことで、歴史的な文献や現地の生活に直接アクセスできるようになります。

記事のポイント

アラビア語と英語が実は似ている
文字、発音、文法の類似性を検証
右から左への書き方の違い
似ている挨拶表現

似てる?英語とアラビア語の第一印象

英語とアラビア語は一見、全く異なる言語に見えます。

英語は左から右に書かれ、アルファベットは26文字であるのに対し、アラビア語は右から左に進み、28文字からなる独自の文字体系を持ち全て子音を表します。母音は基本的に文字としては書かれず、必要に応じて「ハラカート」と呼ばれる記号(短母音記号)で補われます。

しかし、深く探ると両者には意外な共通点が存在します。この点をこれから解説していきます。

アラビア語の文字体系

アラビア語の文字は、初めて見る人には独特な形状に映るでしょう。

例えば「أ」は喉を使った音を表し、「ب」は下に点を持つ形です。

これらは発音と密接に関連しており、英語のアルファベットとは異なります

アラビア語の文字は単語内での位置(単独・語頭・語中・語末)によって形が変わります。たとえば、「ب」(bāʾ)は単独だと「ب」、語頭だと「بـ」、語中だと「ـبـ」、語末だと「ـب」となります。

この「つながる文字」の特徴は、流れるような筆記体スタイルを生み、ペルシア語やオスマントルコ語のアラビア文字使用でも見られる共通点です。

発音における類似点

アラビア語と英語には、発音で共通する部分があります。

例えば「م」(ミーム)は「M」、「ن」(ヌーン)は「N」に近い音です。英語の「Mother」や「Name」と同じように発音できます。


一方で、アラビア語特有の「ع」(アイン)のような喉を締める音は英語にはなく、習得には練習が必要です。

単語の類似性

アラビア語と英語で似ている単語は、主に歴史的な交流や借用を通じて生まれました。特にアラビア語から英語に取り入れられた単語(借用語)が多く、科学、貿易、数学、文化などの分野で共通点が見られます。以下に具体例を挙げてわかりやすく説明します。

1. 科学・数学関連

アラビア語は中世イスラム黄金時代に学術の中心となり、多くの単語がヨーロッパ経由で英語に流れました。

  • Alcohol(アルコール)
    アラビア語「الكحول」(al-kuḥūl)は「蒸留されたもの」や「粉末」を意味し、化学的な精製物を指しました。英語では「alcohol」としてお酒や化学物質を表す言葉に。

  • Zero(ゼロ)
    アラビア語「صفر」(ṣifr、ゼロ)が語源で、「空っぽ」を意味します。インドから伝わったゼロの概念をアラビア語経由でヨーロッパが取り入れ、「zero」になりました。

2. 日常品・文化関連

アラブ文化がヨーロッパに影響を与えた結果、日常的な単語にも似たものがあります。

  • Coffee(コーヒー)
    アラビア語「قهوة」(qahwa)は「ワイン」または「飲み物」を意味し、コーヒー豆の交易で広まりました。英語の「coffee」はその発音が似ています。
  • Sugar(砂糖)
    アラビア語「سكر」(sukkar)が起源で、サトウキビの交易を通じて英語に。「sugar」と音も綴りも近いですね。

  • Cotton(綿)
    アラビア語「قطن」(quṭn)が語源で、アラブ商人がヨーロッパに広めた綿織物の名前が「cotton」に。

3. 地理関連

アラビア語の天文学が英語に影響を与えた例もあります。

  • Admiral(提督)
    アラビア語「أمير البحر」(amīr al-baḥr、海の司令官)が起源で、海軍の「admiral」に変化しました。

なぜ似ているのか?

これらの単語が似ている理由は、中世にアラブ世界が科学や文化の中心だったからです。

特にスペインのアンダルスや十字軍の時代に、アラビア語がラテン語や古英語に影響を与えました。英語からアラビア語への逆の流れは少ないですが、現代では「internet(إنترنت)」や「television(تلفزيون)」のように英語由来の単語がアラビア語に取り入れられています。

注意点

発音や綴りは異なる場合が多く、アラビア語の「喉音」や独特の子音(例: ع、ح)は英語にそのまま反映されません。

文法の違いと共通点

アラビア語の文法は英語と大きく異なります。英語では「I am happy」のように主語+動詞+形容詞の順ですが、アラビア語では「أنا سعيد」(アナ・サアイード)で「私は幸せだ」と表現し、動詞が省略される場合もあります。


しかし、「The book is on the table」のような位置関係を表す表現では、アラビア語にも類似のシンプルさが見られます。

右から左への書き方

アラビア語の右から左への記述は、英語話者にとって慣れない特徴です。

例えば英語の「Hello, world!」は、アラビア語で「!مرحباً بالعالم」(マルハバン・ビルアーラム)となり、逆の流れで読まれます。


この違いに慣れるには時間がかかりますが、文章の流れを理解すると自然に感じられるようになります。

実は似てる?アラビア語と英語!基本的な挨拶

アラビア語と英語で「似ている挨拶」というのは、発音や綴りが直接的に似ているというより、意味や使われ方が近い挨拶を指すと解釈して説明します。

アラビア語と英語は文字体系や語源が異なるため、音がそっくりな挨拶は少ないですが、状況やニュアンスで共通するものがあります。以下に例を挙げます。

1. こんにちは / Hello

  • アラビア語: مرحباً(marḥaban)
  • 英語: Hello
  • 共通点: どちらも初対面や日常的な挨拶として使える万能な言葉です。「marḥaban」は「ようこそ」や「こんにちは」を意味し、カジュアルに人と会ったときに使われます。発音は全然違いますが、役割が似ています。

2. お元気ですか? / How are you?

  • アラビア語: كيف حالك؟(kayfa ḥāluka?、男性向け) / كيف حالكِ؟(kayfa ḥāluki?、女性向け)
  • 英語: How are you?
  • 共通点: 相手の調子を気遣う挨拶で、会話の冒頭によく使われます。アラビア語の「kayfa ḥāluka?」は直訳で「あなたの状態はどうですか?」となり、英語の「How are you?」と目的が一致。返事も「良いよ」(アラビア語: جيد،jayyid / 英語: Good)で似た流れになります。

3. ありがとう / Thank you

  • アラビア語: شكراً(shukran)
  • 英語: Thank you
  • 共通点: 感謝を伝える基本的な言葉です。「shukran」はシンプルでどんな場面でも使え、英語の「Thank you」と同じく丁寧さや親しさを調整できます(例: アラビア語で「شكراً جزيلاً」shukran jazīlan=「本当にありがとう」なら「Thank you very much」に近い)。

4. さようなら / Goodbye

  • アラビア語: مع السلامة(maʿa as-salāma)
  • 英語: Goodbye
  • 共通点: 別れ際に使う挨拶で、相手の安全や幸運を願うニュアンスがあります。「maʿa as-salāma」は「安全とともに」という意味で、英語の「Goodbye」と優しい気持ちが似ています。

音や形の類似性は?

残念ながら、アラビア語と英語の挨拶で発音や綴りが似ている例はほとんどありません。たとえば、アラビア語の「سلام」(salām、平和=こんにちは)が英語の「shalom」(ヘブライ語由来で平和を意味)と少し響きが近い程度で、英語の挨拶とは直接つながりません。

どちらかというと、発音がにているというより単語のニュアンスが英語に近い

という考え方になるようです

文化的共通点

アラビア語の挨拶には「平和」や「祝福」を願う表現が多く(例: السلام عليكم、as-salāmu ʿalaykum=「あなたに平和がありますように」)、英語でも「Peace be with you」のような宗教的挨拶と精神性が似ています。

こう言う表現は日本語にはないので、日本語とは対極にある言語であり、やはり英語に近い印象になります。

日常会話ではシンプルなもの同士が対応し、実用性でつながっていると言えます。

結論として、アラビア語と英語の挨拶は「音」より「使われ方や気持ち」で似ているものが多いです。ドバイで「marḥaban」と言われたら「Hello」と返してみると、自然に通じ合えますよ!

定冠詞「アル」の役割

アラビア語の「ال」(アル)は英語の「The」に似た定冠詞です。「الكتاب」(アルキターブ)は「その本」を意味し、特定のものを指します。
この「アル」は英語にも影響を与えており、「Alcohol」や「Algebra」などの単語はアラビア語起源です。言語間のつながりがここでも見られます。

数字の起源

アラビア語の数字は、現代で使われる「0, 1, 2…」の「アラビア数字」と歴史的に関連しています。「صفر」(スィフル)は「0」、「واحد」(ワーヒド)は「1」です。
ただし、アラビア語では「١٢٣」のように異なる形で書かれ、見た目に慣れる必要があります。

簡単な文の例

英語の「I like coffee」をアラビア語で言うと、「أحب القهوة」(ウḥibbアルカフワ)となります。

「أحب」(ウḥibb)は「好き」、「القهوة」(アルカフワ)は「コーヒー」です。英語と語順が似ています。
このような表現は、実用的な会話の第一歩として役立ちます。

難易度の比較

英語話者にとって、アラビア語の文字や発音は最初難しく感じられます。

一方で、アラビア語話者が英語の「Th」や「R」を苦労するケースもあり、双方に挑戦があります。


習得には努力が必要ですが、継続的な練習で克服可能です。

英語の「Practice makes perfect」は、アラビア語でも同様の意味で通じます。

アラビア語学習の利点

アラビア語を学ぶと、英語ではアクセスできない文化や知識に触れられます。

古典文学、現代のメディア、日常会話まで、視野が広がるでしょう。


また、英語との類似点を見つける過程は、言語の理解を深める一助となります。

アラビア語と英語は似ているかもしれない!

「تعلم العربية مفيد» (タアッラム・アルアラビーヤ・ムフィード)、つまり「アラビア語を学ぶことは有益です」。

英語とのつながりを意識しながら、学びを進めてみてください。


「Good luck」はアラビア語で「حظاً سعيداً」(ハッザン・サイーダン)。次のステップに進む参考になれば幸いです。

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